競馬交差点2008年2月22日
今週のテーマ
1.ダート競馬を充実すべし
2.フェブラリーステークス
1.ダートといえば、"2線級"という印象がぬぐい去れないファンもいるこ
とだろうが、その最大の原因は、競走大系にある。
芝のGTは20レースもあるが、ダートのGTはジャパンカップダートと
フェブラリーステークスの2つだけである。数多いGTをてっぺんに頂く
格好で、競走大系は組まれているから、自然、芝が中心になってしまう。
各競馬場を見ても、芝は外、ダートは内と、判を押した格好になっている
のも、芝が中心のあらわれだろう。
日本の競馬は、イギリスの競馬を見習ったのだから、芝中心にならざるを
えなかったわけだが、ご存じのようにアメリカはダート中心である。芝が
中心でなければならないというルールはない。
古来、何事も、海外から文物を輸入し、折衷案のようなかたちで日本化し
てきたのが、われわれ国民の手法ともいえる。ちょろちょろと変えて、取
り込んでいくわけだが、ダートへのウェートもちょろちょろと上向きには
なっているが、そろそろ大きな変革をするときではないだろうか。
毎年、同じような格好で、変化に乏しいのも、競馬人気をあげられない一
因になっているはず。冬場は天候条件などから、古馬のほうはダート一色
でもよいぐらいだろう。
この1月と2月の芝のGU、GVは波乱が圧倒的に多かった。4月末から
始まる古馬GTまで、まだ相当な期間があり、「ここで一所懸命走っても
…」というときである。それなりの実績があれば、人気になるのは当然だ
が、そんな馬たちが十分な調整をしてこない。これは戦術としては十分に
ありうることで、ファンを泣かせるだけのイヤな存在になってしまう。
そういうことも、この1ヶ月半に及ぶ波乱の一因にあるはず。
無意味な芝レースをただ"消化"するよりは、新春ダートGT戦線を拡充し
たほうが、よいのではないだろうか。
2.レース検討はしばらく休んで、数値解説のシリーズをつづけてきたが、
今週は久しぶりにGTが行われる。シリーズは1回お休みして、GTフェ
ブラリーステークスのレース解説をすることにした。
冬場におけるダート戦線の拡充の話をしたが、現在の競走大系からは、考
えられない馬がフェブラリーステークスへ登録してきた。ダイワスカーレ
ットである。
ダイワスカーレットは、牝馬GTを3勝。牡馬相手のグランプリ有馬記念
で2着になった女傑である。さすがに「春の天皇賞はどうか…?」と思う
が、ヴィクトリアマイル、安田記念、宝塚記念という春の中距離GT3連
戦に向かい、そして良績を期待できる馬だろう。
それほどの馬が、昨年秋に4戦して、いずれも好成績をあげた後、わずか
2ヶ月で、意味不明のダートGTへの参戦をするとは、いかなるものなの
だろうか。従来型の考え方ならそういうことになるだろう。
しかし、芝を走ってきた馬にとっても、中距離を得意とするならば、フェ
ブラリーステークスは、十分に魅力的なレースである。過去10年の優勝
馬の中に、アグネスデジタル、メイショウボーラーという名前があること
でもわかる。ダートへの拡充は、必ずしも芝中心の大系を阻害するもので
はなく、またニーズにもあうものなのである。
とまあ、期待していたのだが、結局、ダイワスカーレットは故障で、参加
が見送られたのは、誠に残念である。
昨年のジャパンカップダートを制したヴァーミリアンを中心に、フェブラ
リーステークスの予想は展開することになるのだろう。ただ、この馬の弱
みは、ダート1600mでの勝ち鞍がないことにある。「それでも勝つ」
のかもしれないが、不動の本命というわけではあるまい。
上昇ワイルドワンダーは、むしろマイル向きである。6歳ではあるが、大
器晩成のクチで、勢いがある。
マイル向きといえば、昨年の覇者ブルーコンコルドを忘れてはなるまい。
ここ3戦、ダート2000m以上のレースに挑戦して、結果は平凡だが、
マイル戦になると一変するのが、この馬の特色である。すでに8歳で、そ
ういった面から、やや軽視されるだろうが、まさに軽視は禁物。
ダイワスカーレットの回避で、昨年のジャパンカップダートの再戦の様相
を呈してきた。とはいえ、本命ヴァーミリアンに弱点もあり、さて、どう
結論するか。いま考慮中である。この1ヶ月半ほど、メインは大荒れ、レ
ース予想もバタバタだが、これから始まるGTシリーズで、挽回をはかり
たい。
(トータライザー社の唯一の公式サイト/ホームページです。
トータライザー社では、これ以外にウェーブ・サイトは運営しており
ません。このホームページの文章は、柏木次郎が担当しております。
なお、"セオリー・ホルダー"、"レース予想"という名称がときどき文
中にでてきますが、これはメール版"ニュー・トータ"のコラムです。
駅売りのトータライザー紙には掲載しておりません)
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